2022年11月12日土曜日

地方進学校の弱み

 ウチの娘が通っているのは偏差値67の地方の公立進学校です。

 まず「進学校」という事に関しては昨今「自称進学校」なんて言葉もある通り、その定義は曖昧でありますが、娘の学校は地域では一番、県内でも3番目に位置する学校という事でとりあえず「進学校」とさせて頂きます(^_^;)

 それよりも今回は「地方」であるが故の悩みについて感じた事を書きたいと思います。

 まず、当然ですが地方は人口が少ないです(^_^;)

 よって学校の数も少なくなります。特に私立学校が少なく偏差値上位校はほぼ公立校です。

 市内唯一の私立中学校も学力の高い生徒が行くというより、教育に熱心な家庭の子、お金に余裕のある家庭の子が入学しているという印象で、都会の様な激しい受験戦争はほぼありません。

 私立高校も特殊な科は別として普通科の偏差値はかなり低くなっています。

 ですから学力が高い生徒でも普通に公立の中学校から公立の高校に進学していきます。

 隣の市には偏差値70〜75近くの高校がいくつかありますが、私達の地域からでは通学に電車で1時間以上掛かりますので、学力に関わらず無理をせずに市内のウチの学校に行く生徒もいます。特に女子はそういう生徒が多いと感じます。

 そして以前も書きましたが娘の学校の進学状況は旧帝大、早慶レベル以上大学の合格者は毎年40〜50人でその内、東大、京大、医学部医学科合格者は6〜8人程度といったところです。

 その他の生徒の多くは地元、又は近隣の都道府県の国立大学を目指しています。

 学校はなんとか国公立大学の合格者を増やそうとしているらしく、レベルの高い大学でも私立を目指していると言うと先生達はあまりいい顔をしないそうです(^_^;)

 偏差値67くらいの地方公立校の進学状況ではよくある感じではないかと思っておりまが、やはり感じるのは最高峰を目指している生徒が少ないという事です。

 もちろんまだ1年生のこの時期でありますから仕方ありませんが、娘の話を聞いていると1年生の1学期の時点でもうモチベーションが下がりまくっている生徒が多いと感じます。

 10月に実施された駿台ハイレベル模試においても先生が勧めてなんとか320人中100人が受験したというくらいで、中には40人中3人しか受験しないというクラスもあった様です(^_^;)

 娘のクラスにもそういった模試に全く関心が無い生徒も数名いたそうで残念なのですが、模試以外でも学校内で開催される自由参加の講義なども参加する生徒がかなり少ない様に思われます。

 3年生になるとみんなエンジンがかかるのかも知れませんが、親としてはこの時期から娘と一緒になって高みを目指す生徒がもっといて欲しいと思うのです。

 中には既に志望校が「東大」という優秀生徒も居る様ですが、もう少し身近に何人か娘に刺激を与えてくれる様な存在の生徒が居て欲しいと思います。

 よく耳にする話ですが、偏差値70を切るくらいの学校では、やはり最高峰を目指している生徒があまり多くなく「刺激し合える」存在の少なさから東大、京大を目指すのは少し不利だという事を聞きます。

 高校受験時は地域的にも正直今の高校に行くしか無く、トップ校の選択肢が少ないのも「地方の弱み」というのも感じますし、更に都会の進学校はもっと高い意識で、授業のスピード、レベルも違うと考えると余計ですね。
 
 しかし、もっとトップ校に入れば今の様な校内の学年順位は保証されず、娘の性格からしても今くらいの校内の位置でモチベーションを保つ方が最終的に良い結果に繋がるのではとも考えますので、贅沢な悩みであるのは確かです(^_^;)


 あと、今の所「塾なし」で頑張っていますが、将来的な事を考えると、塾、予備校の少なさも地方の弱みと感じます。特に大手はより少なく、そういう意味でも通信教育の「Z会」さんなどはとても強い味方となっております。

 地方に住んでいながら都会の生徒と同じハイレベルな問題に取り組めますから。現代に生きていて良かったと思えるひとつであります。

 ともあれ、今更この環境を変えることは難しい事でありますから、これからも地方の強み「心のゆとり」を武器に(^_^;)地道に頑張る娘を応援して行きたいと思います。

 
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