1日15分位でしょうか。ほんの少しの時間ですが、私に言われたからではなく、自ら進んで本を読んでいます。
「読書」なんて言うとカッコよく聞こえて、もしかしたら歴史的文学作品や、あるいは論文などと思われそうですが、そこはまだ中学生の娘。今時風な?文庫本の小説を読んでおります。
娘は小学生の頃も映画やアニメの文庫本を進んでよく読んでいました。
そういえば、新海誠監督の『天気の子』も映画やDVDで見たのではなく文庫本の小説で読んでいました。子供用に易しく書かれたものでは無く、普通に大人版のものを。
ですから今もその頃と同じ感覚で読書を楽しんでいる様子です。
親の立場からするともっと教養のある本をなんて思いがちですが、やはり自分の興味のある本でないと頭に入らないのは十分承知ですので、今は少しでも読書をしている娘に十分満足であります。
ただ、難関私立高校の現代文の過去問を見たり、将来的な事を考えると、普段の読書から少しでも難しい論文などに慣れておく必要はあるかと思ってしまいますが。。。(^_^;)
で、いま娘の興味のある本で珍しい本があります。
ご存知の方も多いかも知れませんが『こども六法』という本であります。
昨年位から発売されており話題の本としてテレビなどでも紹介されている本です。
まず、そのタイトルのインパクトに発売当初は私も本屋さんで思わず手にとって見てしまいました。
憲法、民法、刑法などの「六法」を子供でも理解しやすく書かれた書籍です。
「きみを強くする法律の本 〜いじめ、虐待に悩んでいるきみへ〜 」という文章が書かれていました。
中を覗くと、表紙に描かれている可愛い動物のキャラクターが日常生活におけるトラブルなどを例に、「刑法 第○○条。。。〜」などと、そのトラブルにまつわる法律を紹介しています。
イラストの動物はゆるい感じですが、その後書かれてある法律はリアルです。
ですから児童書となっていますが、私達大人が読んでもかなり興味深く、読み応えのある内容になっています。
最初は単純に、「いじめを受けている子供がこの本を武器に立ち向かえ!」なんていうコンセプトの本なのかと思ってしまいましたが ^^; 、著者の意図はもっと奥深く、いじめられている子、いじめている子だけでなく大人達を含め、もっと世の中が法律に対する理解度を高め、意識の底上げになれば、という想いがあるそうです。
という『こども六法』ですが、発売当初は私の「こんな本があるよ」のお勧めの言葉に「へ〜」の一言だった娘でした。
しかし、この本の特集をテレビで観たのか、生徒会長としての意識が高まったのか(^_^;)突如として『こども六法』が欲しいと言い出したのです。
せっかくの娘の読書意欲をつぶす訳にはいきませんので、数日後迷わず購入しました。
家に帰ってよく読んでみると、法律そのものの紹介の他に「警察官と検察官の違い」など今後社会科の学習で登場しそうなコラムもいくつもあり、お勉強の役にも立ちそうでした。
今では学校の教室、図書館にもこの『こども六法』が置かれるなど実際の教育現場でも活躍している様ですし。
また、「刑法218条 保護責任者遺棄等 〜 子供は生きるための世話をしてもらう権利がある〜 」など現代社会で問題となっている事柄もいくつも掲載されており、親の私たちも考えさせられます。
パッと見た目は児童書ですが、老若男女問わず一度は目を通して欲しいと思う本です。
善悪の区別はつくけど、善悪の意識が低い人間が多いと思えるこの世の中で、一人ひとりが著者の想いである、「法律に対する意識の底上げ」というが出来きれば、もっと過ごしやすい世の中になるのではないかという気がします。
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