このブログに書いてある通り私の娘はピアノが弾けます。
幼稚園の年少の時からピアノ教室で個人レッスンを受け、もう今年で8年目になります。
部活動、宿題、試験勉強、あとゲーム(?)の時間に追われながら、お泊まりで旅行に行く時以外は練習を毎日欠かさず、6年生の今までピアノを続けている娘に拍手を送りたいと思います。
そして、「続ける」という事の大切さをピアノから学び、娘も成長し続けております。
子供がピアノ教室を辞める理由
ピアノ、音楽の発表会などを見ていると、ある事に気付きます。
幼稚園、小学校の低学年までの子はたくさん出演していますがそれ以降の学年になると徐々に人数が減っていき、中学生、高校生になると断然人数が減っていることに気付きます。
どのお稽古ごとにもあてはまるかもしれませんが、特にピアノは毎日の練習が欠かせません。
そして、それが小さいお子様ともなると独りで練習するということが出来ないため、親が一緒になって練習しなければなりません。
しかし、段々と年齢が上がるにしたがい子供の学校からの帰宅時間が遅くなり、夕方から忙しくなるお母さん達もなかなか練習に付き合えなくなってしまいます。
そして、部活動も始まり、勉強のレベルも上がってくると、学習塾などにも重点を置くようになるため、ピアノを弾く時間も無くなり、教室を辞めていく子供さんもたくさんいる様です。
もちろん、小さな子供さんの中には、あまり好きではない、嫌だ、などピアノが合わないという理由の子供さんもたくさんいるでしょう。
中学、高校にもなると更にその傾向が顕著に出るようで、受験をきっかけに辞める子がたくさんいます。
続けている子は、将来その道に進むであろう、かなりの腕前の子や、本当にピアノが大好きで頑張っている子です。
しかし、せっかく好きで続けている子も、忙しさからか、明らかに練習不足だなと感じてしまう子供さんも中には見受けられます。
私も娘がまだ小さい頃は「続けられない理由」など考えもせず、何もわかっていませんでしたが、やはり自分の娘が小学生の高学年位にもなると、その時間の無さがかなり現実に降りかかってき、この年齢の子供達の実情かわかってきました。
まだウチは、私が音楽好きということもあり、娘の練習にもほぼ付き合い、「ピアノ」に重きを置いた生活をしているので、頑張って続けられております。
が、やはりまだ小学生なので一番には「勉強」を頑張らなくてはなりません。
そのバランスが難しいんですよね(^_^;)
教室に通わなくても楽しめるピアノ
惜しくもピアノを辞めてしまった子供さんの殆んどが、それ以降ピアノを弾くということをしなくなっている様です。
他に興味のあることが出来たということだと思いますが、なかなかその後も独りでピアノを楽しんでいる、という子供さんはいない様です。
子供の頃ピアノを1、2年位しか習っていなかっただけでは大人になれば、もう習った事がない人と同じ様に、何も弾けなくなるみたいです。
さすがに小さい頃から中学、高校くらいまでやっていると多少のブランクがあれど、かなり身体に染み付いているので、ある程度はまた大人になっても弾きはじめる事が出来るそうですが。
しかし、せっかく少しでも身に付いた演奏技術を忘れてしまうのはスゴくもったいない事です。
私は思います。子供の頃の「習い事」というと大人の「趣味」とは違い、教室に通わないとやっているうちに入らない。という様な傾向があるように思えます。
親心として、子供のやっいる事は小さいうちからキチンとした教室に入れて才能を伸ばしてやりたい、と思うのが当たり前のことです。
しかし何らかの事情で辞めてしまっても、子供が「好きな時間に、好きなだけ自分で楽しめる」という環境を残しておくことが非常に大切な事になってくると思います。
それが「物事を楽しむ」という本来の姿を発見する事につながると思います。
ピアノでもそうです。私も長年趣味で音楽をやっている身として感じていることですが、楽器にはいろいな演奏技術があります。
プロや、またそれなりの道を目指している人には全く反対の話になりますが、究極のところ自分だけで楽しむのであれば、「自分がやりたいことが出来る技術だけ有ればそれでイイ」のです。
必要以上に技術を求めず、強制されず、本当に「楽しむ」ということに専念できます。
そして、ほんとうに純粋にピアノという楽器、音楽を楽しめます。
特にピアノという楽器はソロでも本格的に楽しめるという特性を持っています。
教室に通っていなくても十分に独りでも楽しめる楽器です。
そして、また自分持っている技術では物足りなさを感じれば、また教室に通うなり、教則本で練習するなり自分のペースで学ばせてあげればいいのです。
ですから、子供がピアノ教室を辞めたからといってすぐにピアノを売ってしまったり、カバーを掛けたり、物を置いたりして弾けないような状況にしないようにしてあげましょう。
そしてまたいつでも子供さんが、1分でも10分でもいいからピアノに触れられる様にしておいてあげて下さい。
楽器を弾くという事は誰にでも出来ることではありません。だから「弾ける」ということは自分が頑張って練習してきたという証。
ですから、自分が楽器を弾けた時、いい「音」がでたとき他人には分からない「誇り」、「感動」、があり「自信」になります。
教室を辞めた後でも勉強の合間のストレス発散!にピアノを弾いたり(逆にストレスなならない様に(^_^;) )、家族みんなでピアノで遊んだり。
楽器の楽しみかたは千差万別。
そして、それをわかってくれるのが「音楽」です。
著者はピアノの演奏家としてもかなりの経歴をお持ちの方ですが、小難しい、堅苦しい技術的なことはあまり書かれておらず、ピアノを楽しむ「コツ」を教えてくれます。
クラシックピアノを習う子供さんなどを対象にしたという本ではなく、大人がよりピアノという楽器を楽しめる様に書かれた本です。
しかし年齢を問わず「ピアノを弾く」ということに関して、たくさん良いことを書いていてくださり子供のピアノレッスンのアドバイスにもかなり役立つと思います。
実際、私もこの本に書かれているのいくつかの「コツ」を娘に伝えました。
幅広い意味でピアノの楽しみ方を教えてくれる本で、私的にも読んでいてとても納得しながら楽しく読ませてもらいました。
著者はこの本の他にも『お父さんのためのピアノレッスン』というCDも出しており、第38回レコード大賞の企画賞を受賞したという方です。
楽器経験のないお父さん、お母さんでも理解できると思いますので一度読んでみてはいかがでしょうか。
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